テーマ37 管理職者としての基礎力、対応力、自己成長力をつける
管理職者の主要な仕事である「部下育成」と「担当部署のPDCA推進」において、
管理職者には、
「考えて、考えて、考え抜いて、自ら目標を設定し、結果をつくる」
ことが求められます。
「常に考えること」、
「常に自ら目標を設定すること」、
「継続的に結果をつくり続けること」
これらのことを実現するためには、下記に示すような管理職者としての
基礎力、対応力、自己成長力をつけることが必要となります。
■管理職者として必要とされる基礎力をつける
管理者の主要な仕事である「部下育成」と「担当部署のPDCA推進」
を行うにあたって必要とされる基本的な能力としては下記の3項目が上げられます。
1.管理職者としての仕事、役割の理解
管理職者としての本来行うべき仕事、役割を正しく理解することが必要です。
2.職場の実務に直結した実務知識
日々の職場の実務のために知っておくべき、
自己流ではない実践的な知識を身につけることが必要です。
3.獲得すべき成果目標、行動計画の立て方、進捗管理の方法
管理職者として本来獲得すべき成果を踏まえた目標の設定方法、
目標達成のために行う各施策の期限を明確にした行動計画の立て方、
日、週、月単位などの頻度や内容を定めた進捗管理の立案と実践の方法
を身につけることが必要です。
■管理職者として必要とされる対応力をつける
設定した計画を推進するにあたっては、様々な課題に直面します。
課題に直面した時に管理職者として、適切に対応していくためには、
そのためのスキルを身につけていることが必要です。
対応力は、言い換えますと「考える力」ともいえます。
管理職者として身につけるべき、
「対応力」、「考える力」としては、
下記のようなことが上げられます。
1.管理職者としての責任を意識した、管理職者としてあるべき言動を行う力
管理職者の方に、管理職者として行動すべき事項を具体的に見える化し、
実践してもらうと、管理職者の方は、いろいろな課題に直面します。
課題に直面した時には、管理職者には、管理職者としての責任を意識した、
管理職者としてあるべき言動をとることが求められます。
管理職者としての基本的な責任は、下記の2項目です。
・担当部署内の部下の給料を払う
・担当部署内の部下に、やりがいのある仕事を与える
管理職者としてあるべき言動を行う力は、
職場の実務の中で実際に課題に直面した際に、
上記の2項目を常に意識し、考えることにより気づきが生まれ、
管理職者としての責任や自覚など意識が変化することにより養われていきます。
2.自分自身の視点、自分以外の視点(部下、同僚、上司)の両面から考える力
課題に直面したとき、なぜ、計画通りに進まないのかを検討する際には、
管理職者としての自分の考え方や意識の持ち方が悪いのか、
管理職者としての業務スキル不足なのかなど自分自身の視点と、
部下、同僚、上司など自分自身以外の視点の
両面の視点から検討することが必要です。
自分自身の視点と自分自身以外の視点の両面から検討することにより、
とどのつまりは、自分自身の問題という側面が多いことも認識できます。
3.会社全体の枠組みの中で、自部署の対応を考える力
管理職者は、担当部署における一国一城の主ではありますが、
会社全体の中では、組織構成員の一人でもあるという、
両面を持った難しい立場であります。
管理職者には、この両面の立場で、
直面する様々な課題に適切に対応していく力が求められます。
研修の中では、自部署の都合だけではなく、
常に会社全体のメリットを踏まえた上で、適確な判断を行い、
目標達成上起きる様々な課題に確実に対応していくことを学習します。
■管理職者として必要とされる自己成長力をつける
管理職者は、
「考えて、考えて、考え抜いて、本来、今、自分が行うべき目標を設定する」、
「日々直面する様々な課題に適切に対応しながら結果をつくる」など、
自ら問題をつくり、自ら答えをつくりだしていかなければなりません。
「自ら問題をつくり、自ら答えをつくりだす」ということは、
「無から有をつくる」ということでもあります。
「自ら問題をつくり、自ら答えをつくる」、
「無から有をつくる」これらのことを実践し、
今以上の優れた仕事を行っていくためには、
日常の仕事における実践の中での学習と
仕事以外の場における学習の積み重ねを習慣化し、
管理職者としての自分の力を高めていくことが必要となります。
よい仕事の実践と日々の学習の積み重ねが正しい判断や無から有をつくります。
また、管理職者として必要な、大局観、洞察力なども
体得することができるようになります。
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